夜中の再放送で 「課外授業 ようこそ先輩」(NHK)を 久しぶりに見ました。
今のようにほとんどテレビを見る時間のなくなる前は
楽しみにみていた番組で、各界で活躍している方達が
自らの母校である小学校を訪ねて、課外授業を
おこなうというもの。
まだ続いているとは知らなかったけれど、
この頃 テレビを
見る時間がまた少し増えてきて
夜中の再放送に気づいたのでした。
今回は写真家の長倉洋海さんが先生です。
授業は、笑顔がテーマ。
いくつもの戦争の実態をとり続けていた
長倉さんのテーマが 「笑顔」。
子供達は 最初の部屋で戦争の悲惨な写真を見せられるのだけど、
ほとんどの子供達はただ、言葉にならない声を発するのみです。
きっとかなりの衝撃をうけたんだろうなと思います。
長倉さんのとらえたその瞬間は生々しく、悲惨で
目をそらすことさえできない作品ばかりですものね。
涙している子も見られます。
長倉さんの写真に心を揺さぶられ、硬直したまま
次の部屋へ入ると、今度はうってかわって
「笑顔」がこども達を待っているのです。
戦時下の同じ空の下で 同じ空間で、今度は笑っている顔・顔・顔
そんな中でも笑顔をみせてくれた人々の、主にこども達の顔。
それを見たこども達の表情もまた格別です。
幼い頃にこんな授業を受けたことがある、それだけで
どれほどの財産をもらうことができたか、きっと後になって
こども達は実感する日がくるんだろうなと思います。
私もまだ思春期の頃に、それと知らずに見た映画
「ニュールンベルグ裁判」
目をそらすことも出来ず泣きながら見たその時間を思い出しました。
今、その時感じた衝撃は深く心の底に残っており、
それらは、私の考え方や行動に時に大きく影響し、左右することを
大人になってから、ふと感じることがあるのです。
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