90歳で亡くなったと、友人のブログで知った。
アーサー・C・クラーク、SF作家であり科学者であった人。
彼を知ったのは 映画 「2001年宇宙の旅」を子供の時に観たから。
朝、映画館に入って、驚いて、続けて観て(入れ替えじゃなかったからネ)
家にどう帰ったのか記憶がなくて、映画のシーンを鮮明に覚えていて、
HAL9000の声(?)が耳から離れなくて・・・・・。
Dave,stop.
Stop will you?
私にとってこの映画は、衝撃と言って良いくらい 印象深い映画なので、
当然、原作は誰なんだろうと、アーサー・C・クラークを知ったわけです。
後に、このキューブリック作の映画を原作者であるアーサー・C・クラークは
気に入らなかったと聞いて、また驚いた。
あまりにキューブリックだったからだろうか?
(余談だけれど、この映画制作に手塚治虫氏が招かれたのだけれど、
仕事と会社の関係で断るしかなく非常に残念に思ったそうだ。)
その後の続編である『2010年宇宙の旅』だったか・・・・、
そちらには制作時、原作者としてしっかり関わったらしく
満足しているとDVDのおまけインタビューで語っているのを観た。
私は映画的には、前者の方が絶対優れていると思っている。
2010年・・・は、どうってことない普通のSF映画に思えたから。
(小説はおもしろかった)
キューブリックの映画は将来実現されるであろう宇宙旅行ってものが、
どんなものなのか・・・、宇宙空間っていうのはどんなものなのかってことを、
淡々と知らせてくれた。
人工頭脳を持ったコンピュータってものには、どんな可能性があり、
どんな不安があるかってこともだ。
だから、科学者でもあるアーサー・C・クラークが前者を気に入らなかったというのが、
どう考えても不思議でならない。
とは言え、その後、宇宙エレベーターという発想で発表された新作を読みたくて
プレイボーイ誌を買ったりしたくらい好きだったし、
その発想と理屈には到底ついていけなくて、理解不能な部分だらけだったにしても
いろいろな意味で、なんだかわくわくさせてくれた作家だった。
SF小説は以前ほど読まなくなったけれど、アーサー・C・クラーク氏には感謝している。
気に入らなかったらしい彼原作の映画は、その後の私の感性に随分大きな影響が
あったと思っているし、小説自体はいつもわくわくして読ませてもらった。
ご冥福を祈ります。
-HAL9000————————————————————–
Dave, stop.
Stop will you? Stop,
Dave. Will you stop,
Dave?
Stop, Dave.
I’m afraid. I’m afraid, Dave.
Dave, my mind is going.
I can feel it. I can feel it.
My mind is going.
There is no question about it.
I can feel it. I can feel it. I can feel it.
I’m a-fraid. . . .
Good afternoon, I am a HAL 9000 computer.
I became operational at the HAL Plant in Urbana,
Illinois, on the 12th of January 1992.
My instructor was Mr. Langley, and he taught me to sing a song.
If you’d like to hear it, I could sing it for you. . . .
It’s called ‘Daisy.’
Dai-sy, Dai-sy, give me your answer true.
I’m half cra-zy o-ver the love of you.
It won’t be a sty-lish mar-riage. I can’t afford a car-riage ……….